のみこむ ことば

言語聴覚士で2歳児の母。アイコン迷子。ことばの発達についてつらつらと

発音がおかしい?

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反骨精神の塊、ノミです。

これは独身時代に行った京都の水族館のおちゃちゃな。

 

ツイッターでは同時期に出産した同期の仲間にいつもお世話になってます。

このブログは日常を綴るつもりで放置していたものを改変し、ことばの発達やらなんやらについて普段の生活目線で気になることについて書いてみようと思います。

誰かに聞くにはハードルが高いけどちょっと気になることってあるやん。

目指すはそれです。

 

赤ちゃん時代はそれこそ「この手のしわにたまったほこりは取っていいのかな?もう少しためておいたほうが・・・?」と不毛な悩みを抱えていたよわたしゃ。

悩みはいつでも尽きないね。

 

最初に読んでくれる人たちは同期が多いと思いますので、そんな感じでゆるくはじめます。

2歳すぎると、しゃべる子もしゃべらない子もいろいろ。しゃべる子はなんか言ってるけど滑舌これでいいのか?という子もいればめっちゃはきはきしゃべる子もいると思います。

「か・・・かつぜつ・・・?」と気になるものといえば

 

 

「バナナ」を「ば!」っていうけど・・・

 

とか

 

「さかな」を「ちゃかな」とか「たたな」っていうけど・・・

 

とかが多いでしょうか。

 

気にしたほうがいい言い誤りと、気にしなくてもいい言い誤り(むしろ今だけだからぜひ動画に収めて!!)があるのかなと感じます。

 

ということで、今日は発音のことをちょっとご紹介

 

1.発音は発達する

2.気にしなくていい言い誤り①

3.気にしなくていい言い誤り②

4.気にしてー!これ!気にしてー!

5.発音の練習したほうがいい?

 

の5本立てでお送りします。

 

1.発音は発達する

運動も、ことばも、こころも、人間って大体発達していきます。

桃太郎のように生まれてすぐ「おじいさんおばあさんこんにちは!ぼく鬼退治にいきます!」としゃべる子はいないもんね。

発音も似たようなものです。言語の種類や環境にもよりますが、音の種類によって発音できるようになる時期が異なります。

大体こんな感じ。

 

2歳:パ行、バ行、マ行、ヤユヨワン、母音
3歳(年少):タ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行
4歳(年中):カ行、ハ行
5歳(年長):サ行、ザ行、ラ行

 

 

2.気にしなくていい言い誤り①

1を踏まえて、気にしなくていい言い誤りは、「まだ獲得できる年齢になっていないから言えなそう」というものです。

特にサ行、ザ行、ラ行はとーっても難しい音なので、2歳3歳は言えなくて全然大丈夫!「おさかな」が「おちゃちゃな」とか「すいか」が「しゅいか」とかとってもかわいいので、もう何本でも動画取っておいてください。かわいすぎ。

そして、「カ行が言えなくてタ行になっちゃう」という言い間違いもあると思います。

「すいか」が「すいた」や「ちゅいた」等

これも2~3歳なら気にしなくていいと思います。

 

年中さん~年長さんになると、発音の訓練で獲得を促すことが多くなると思います(構音訓練といいます)。

↑年齢幅が広いのは構音訓練を始めるタイミングは、ことばの発達や発音器官の操作など色々総合して判断することが多いから。

支援センターや病院の言語外来は予約待ちのところがほとんどなので、受診まで時間が空くつもりで余裕をもって、年中さんの中頃になっても発音の誤りに変わりがないなあというときは、お近くの自治体や病院に相談してみるといいかなと思います。

 

 

3.気にしなくていい言い誤り②

「音自体は言えるけど、単語や文になると言えない」ものです

「てれび」が「てべり」

「とうもろこし」が「とうもころし」のような音の入れ替え

そして「ばなな」を「ば」と1音だけ言うことも低年齢さんには多いのではないでしょうか。

 

これらは、発音の誤りというよりは音の操作の誤りです

4~5歳になり、音の操作が達者になってくると自然に治ることが多いでしょう。だから動画たくさん撮って!ね!悪いこといわないから!

(音の操作:「ばななのば!」と音を取り出したり、しりとりができるようになったり)

音の操作の誤りは、ことばの発達ともかかわりが深いので、ことばの発達に注目です。

 

 

4.気にしてー!これ!気にしてー!

単語や文もお話しするけど、全体的に「あいうえお」になっている

これはちょっと気にしてほしいのです

「さかな」は「あああ」、「てれび」は「ええい」、「きょうあついね」は「おうあういえ」

音はちょっと力がこもっていたり、とぎれとぎれになる感じ。

喉をつめた「声門破裂音」と呼ばれる発音です。

私たち、お話をするときは「マ行、ナ行、ン」以外は鼻に空気が漏れないように口の天井がうまいこと働いているのですが、それがうまくいかないことがたまにあります。

何とか空気が漏れないように、喉に力を込めて代償すると声門破裂音が増えていきます。

鼻に空気が漏れているとしたら、練習でお口の天井の機能を獲得するのはなかなかに難しく、外科的な治療も検討しなくてはなりません。

構造には問題なく「クセだった」ということもありますが、お口の天井の機能は確認したほうが安心。

受診は耳鼻咽喉科がおすすめ!(外科的治療は形成外科や口腔外科が多いよ!)

 

 

5.発音の練習したほうがいい?

しなくていいでーす(おうちでは、基本的には)

こどもたちはその時々で「おれは正しく言っている」と信じているはずだし、せっかく言ったのに「こうでしょ」と言われたり笑われたら、もう言いたくなくなっちゃうかも。

なので、言い直しや言い返し、からかいは特に、しないほうがいいです。

ただ、いずれ言えるようになってほしいので、正しい音は聞かせてあげてほしい。

「ちゃたな、いた!」と愛するお子さんが伝えてくれたら、「さかな、いたね」とちょっとゆっくりめに返してあげてくださいな。

正しい音も聞かせられるし、「ちゃんと聞いていたよ、伝わったよ」と気持ちも込められるし一石二鳥!

しかるべき時(年中さん後半になっても発音の間違いが変わらない、等々)がきて、訓練が必要かなどうかな!?ってときは専門家に相談しましょう~。

 

 

 

 

こんな感じでざっくりいろいろ書いていきます。

用語がわかりにくかったらぜひ教えてください。

ごちゃごちゃだね。

あとアイコンが迷子。

今後に期待してくれー!

 

おわり